国によってワインの風味は異なるのですか?
ぶどう品種の特徴がわかると完成したワインの個性が見えてくることになり、さらに気候や風土がちがう栽培地もワインの味わいを判断するうえで目安となります。
ワイン王国のフランスは土壌、気候、土地の傾斜などぶどうを栽培するために最適な条件をそろえているため、幅広いワインを生産しています。シャトー・マルゴーやシャトー・ラトゥールに代表される名醸ワインの産地、ボルドーのワインは気品高く重厚な味わいで、一般的に肉料理に合うとされるのは常識ですよね。
フレッシュな香りと軽い味わいを楽しむボージョレ・ヌーヴォー、優れた辛口のアルザスの白ワインなど、世界的な有名どころがわんさと控えています。
イタリアもフランスと同様にぶどう生産に適した気候風土をもち、優雅でバランスのいいキャンティで知られるトスカーナ州、果実味が濃厚なバローロを産出するピエモンテ州が代表的な産地です。
ドイツは白ワイン王国の異名をとり、華やかな甘口が主流ですが最近では辛口も増えてきました。
アメリカのカリフォルニア州は近年、ますます評判が高く、ヨーロッパ産品種を中心に果実味の濃い濃厚なワインを提供。チリは南米№1の高品質ワイン生産国であり、とくに赤のカベルネ・ソーヴィニヨンは品質に対してプライスが安いのが魅力です。
ふつうは食事に合わせてワインを選びますが、飲みたいワインを見定めて料理を選ぶのもワイン通っぽくてちょっとカッコいいですよね。