料理に合ったワインの選び方

魚介類には必ず白ワインって本当ですか?

 

 

フランス人はカキが大好物で、Rのつく月(9月September~4月April)にはレストランやカフェは生ガキを食べる人々でいっぱい。とくに辛口の白であるシャブリとのコンビで賞味することを極上の楽しみにしている人が多いそう。

 

 

文豪バルザックは一晩でカキを1ダース(144個!)もたいらげたというエピソードがあり、さぞや白ワインもあけたことでしょう。

 

 

なぜ辛口のシャルドネがカキに絶妙にマッチするかというと、シャルドネに含まれる酒石酸とリンゴ酸がカキのもつグリコーゲンと非常によく合い、相乗効果で互いのうま味を引きだすからだといわれます。

 

 

やはりグリコーゲンが多いふぐにはシュナン・ブランが合いますが、専門的なことはさておき、白ワインは総じて魚介類独特の生臭さを消し、素材のふくよかな甘みをきわだたせてくれます。

 

 

しかし魚介類には必ず白ワイン、とは誤った認識。たとえばハマチやブリなど脂肪分の多い魚介には、脂肪との相性が抜群のタンニンを多く含んだ赤ワイン、ピノ・ノワールなどが合うのです。

 

 

フランスでは濃厚なジビエ(野禽料理)料理に合うことで有名なシャトーヌフ・デュ・パプ・ルージュもぴったり。魚の特質を考えて、白にするか赤にするかを決めてくださいね。